最近はちょっとした雑貨屋さんにも、精油が売っていることがあります。精油はエッセンシャルオイルとか、アロマオイルなんて呼ばれています。
アロマに興味が無い人にとっては、精油とかアロマオイルなんて、ただの良い香りがするものくらいのイメージしかないかもしれませんね。
もし、そうだとしたら、すごくもったいないですよ!
精油には種類によって、様々な効果があります。しかも、薬なんかとは違って、効き目が穏やかです。
でも、効果的なことはもちろんなんですが、そんなことよりも、もっと魅力的なことがあります。それは一度、精油の使い方を覚えると、どんどんハマってしまうことなんです!
お気に入りの精油が1つ見つかると、また別のも見つけたくなって、気が付くとアロマの世界にどっぷりと浸かってる自分に気づきます。
あなたにも是非、アロマセラピーの魅力を知ってもらいたい!そんな気持ちを込めて、アロマセラピーの主役である精油の全てを紹介しちゃいます^^
それでは行ってみましょう!
精油って何でできてるの?作り方や成分を解説
精油ってとっても良い香りがしますよね?
たった1滴だけでも、良い香りがあたりに広がります。いったいなんであんなに良い香りがするのでしょうか?
その理由が分かると、きっと驚きますよ!
精油の成分
精油はとても良い香りがします。でも、精油に含まれる成分は、香りの成分だけではないんです。
植物の様々な成分が抽出されていて、その中には香りはしないものの、体に良い効果がある物質がたくさんあります。
1種類の精油の中にも無数の物質が含まれていて、研究が進んでいない物質もたくさんあります。
例えば代表的な成分だけでもこんなものがあります。
- 炭化水素類
- アルコール類
- アルデヒド類
- 酸類
- オキサイド類
- ケトン類
- フェノール類
- フェノールエーテル類
- エステル類
- ラクトン類
- 含窒素化合物
抗菌・抗ウィルス・抗炎症・組織再生・うっ滞除去(※1)・沈痛などの作用
抗菌・殺菌・抗ウィルスなどの作用
抗ウィルス・免疫強壮・抗炎症・解熱・血圧降下・沈静などの作用
抗炎症・解熱・血圧降下などの作用
抗ウィルス・抗菌・寄生虫の除去などの作用
抗ウィルス・抗真菌・寄生虫の除去・肝臓強壮・沈静などの作用
殺菌消毒・免疫強壮などの作用
殺菌消毒・免疫強壮などの作用
抗炎症・抗痙、鎮痙(※2)・沈痛などの作用
粘液溶解・去痰・解熱・抗凝結・免疫強壮などの作用
鎮静作用
※1うっ滞:静脈に血液が滞留すること
※2抗痙、鎮痙:痙攣を予防したり、鎮めること
これは無数にある成分を、大きなグループに分けただけです。成分の名前や作用をみても、ハッキリ言って、難しくて分かりませんよね^^;
でも、大丈夫です。こんな難しい物質の名前なんて知らなくても、正しい使い方を知っていれば、ちゃんと効果が得られるので大丈夫です。それに精油はこれらの成分の組み合わせで、独特の作用を作り出しています。だから精油ごとに効果を理解することが大事なんです。
大切なポイントは、精油は香りがするだけの香油ではないということです。
様々な成分の相乗効果で、体に良い働きをしてくれるものなんです。
精油は全て植物由来!
あんなに良い香りが凝縮されているにもかかわらず、精油の成分は全て、植物から抽出された自然由来の物質です。
人工的な香料などは、一切使っていません。全て原料の植物から抽出された成分だけで、精油はできています。
でも、植物は品種の違い、季節や産地、天候によっても、成分は大きく違ってきます。
また、精油を作るためには、原材料の植物が、非常に大量に必要です。精油作りに使われる植物の部位も様々で、花や葉、果実、果皮、木の幹、果ては幹を傷つけたときに染み出る樹脂など、あらゆるものを使います。
この中でも貴重なのが、花びらだけを原料にする精油です。ローズやジャスミンなど、種類によっては高価な精油もあります。
製造技術が発達した今でも、精油はそれなりのお値段がするんですが、昔はもっと高価で、古代エジプトでは王家への貢ぎ物や、宗教的な儀式に使われました。
[aside type=”normal”]【ローズの精油作りに必要なバラの量】
精油の中でもローズは、特に大量の原材料が必要な精油です。
抽出に使う部分は、バラの花びらだけで、精油の成分として抽出できるのは、全体の重量のうちのたった0.02%です。
つまり、バラの花びら5Kgから、たったの1gの精油しか取れないのです。
高いのもうなづけますよね…。[/aside]
精油の歴史
精油は非常に歴史が古く、大昔から重宝されてきました。
古代エジプトでは、神聖な儀式で使われたり、死者を葬る際に一緒に入れられたりしました。
実はエジプトでは、死者を葬る時に、ミルラの精油を使っていました。ミイラという名前は、このミルラからきていると言われています
イスラエルでも、神様から選ばれた者に対して、様々な精油をブレンドした油を、頭からかけたりしました。また、王族に対する貢ぎ物にされたりもしました。
イエス・キリストが誕生した際に、そこに立ち会った賢者が、黄金と一緒に、ミルラとフランキンセンスの精油を贈ったという記述が新約聖書にあります。当時は精油の価値が、金に匹敵するものだったことが分かります。
それ以外にも、古代ギリシアから古代ローマ、イスラム世界など、世界中の文化で精油が使われてきました。
しかし、精油に心身の健康を整える働きがあることが分かったのは、最近のことなのです。
1920年にフランスの調香師、香料の研究者だった、ルネ=モーリス・ガットフォセという人が、研究中に手に火傷を負ってしまいました。火傷を冷やそうとして、とっさに近くにあった液体に手を入れたところ、それは偶然にもラベンダーの香油だったそうです。
しかし、火傷は悪くなるどころか、奇麗に治ってしまいました。
その効果に驚いたルネ=モーリス・ガットフォセは、精油の健康に関する働きの研究を始めたのです。
そこで、彼は精油に心身を健康にする働きがあることを発見し、アロマテラピー(芳香療法)という言葉を作ったのです。
今では、様々な植物の精油に関する研究が進んでいます。このように古くから人間の生活に、かかわってきた精油ですが、いったいなぜココロとカラダに良い影響を与えてくれるのでしょうか?
次はとっても凄い、精油の効果の秘密を紹介します。
精油の効果の秘密
精油の代表的な使い方は芳香浴です。
アロマポットやディフューザーを使って、精油を空気中に拡散させて、香りを楽しむものです。
でも、ただ香りを嗅ぐだけで、効果があるのは、なぜなんでしょうか?
精油の作用のことを色々と見ていきましょう。
精油の効果
精油は天然の植物から抽出されるため、その植物の様々な成分が含まれています。
それらの成分の複雑な相互作用によって、様々な効果が生まれるのです。
その作用には様々なものがあります。
交感神経を優位にして、やる気や集中力を上げたり、循環器系の働きを活発にさせたり、逆に副交感神経を優位にして、心をリラックスさせて、体を休めてくれる作用などがあります。その作用は精油により様々です。
脳の視床下部に働きかけて、様々なホルモン分泌を促したり、バランスを整えてくれます。睡眠、心の状態、代謝、生殖器の働きなど、体の様々な調子を整えてくれます。
体の中の様々な免疫機能や免疫細胞を活性化させてくれます。感染症予防やアレルギー症状を改善する働きがあります。
精油は上手に使うと、心と体の色んな問題を改善してくれるんです。
でも、いったいどんな仕組みで、このような効果が出るんでしょうか?
効果が出る仕組み
アロマセラピーをよく知らない人にとっては、香りだけでどうして効果があるのかが不思議かもしれませんね。
でも、精油の効果が出る仕組みは、単に香りだけが理由じゃないんですよ。
その仕組みは大きく分けると次の通りです。
- 肺から血液、そして全身へ
- 嗅覚から脳へ
- 皮膚や粘膜から浸透、そして全身へ
空気中に拡散した精油の成分を吸い込むと、肺から吸収されて血液の中に取り込まれます。
取り込まれた精油の成分は全身に送られ、体の様々な部分の調子を整えます。
鼻の中の嗅覚細胞が精油の成分で刺激されると、それが神経を通して電気信号として脳に伝わります。脳に伝わった香りの刺激によって、集中力や記憶力がアップしたり、やる気が出る、リラックスするなどの作用が現れます。
2分~3分で効果が表れる即効性の高さが特徴です。
皮膚に塗ると、精油成分が浸透して、血液中に取り込まれます。
血液中に取り込まれ精油の成分は、肺から吸い込んだ時と同じように全身に送られ、体の様々な部分の調子を整えます。
精油の良い所は、香りを嗅ぐことと、体内成分が取り込まれることの2種類の作用があることです。
香りを楽しむ芳香浴なら、手軽この両方の効果を得られておすすめです!
芳香浴のやり方はこの後に説明しますね^^
[aside type=”normal”]【空気中に拡散させるともったいない!?】
香りを嗅ぐだけじゃ、精油の成分が十分に取り込める感じがしないですよね?効果が低いと精油がもったいない気がするかもしれません。
でも、以外に多くの精油成分が体内に取り込まれているんです。
芳香浴をした時に、どれくらいの量の精油成分が、体内に取り込まれているのかを調べるために、ある実験をしました。
この実験では部屋の中で芳香浴をしてもらい、その後に血液検査をして、血液中の精油成分の量を調べました。
その結果、芳香浴に使った精油の量の、実に70%が血液中に取り込まれていることが、分かったそうです。
芳香浴の場合は、少しずつ体内に取り込まれるため、効き目も緩やかで持続的です。アロマセラピーの中でも手軽で効果の高い方法なんですね![/aside]
精油と人工香料の違い
精油は基本的に100%、植物から抽出した成分でできています。
しかし、現代では化学的に香料を作ることが可能です。実際にそのような人口の香料は、安く作ることができるため、芳香剤や消臭剤にもたくさん使われています。
このような人工香料にも、健康効果があるのなら、わざわざ高価な精油を使わなくても良いですよね?
でも、残念ながら人工香料では、精油と同じような効果は期待できないのです。
精油はとても良い香りがしますが、含まれている成分はそのような芳香成分だけではありません。
植物が作り出した、様々な成分も一緒に含まれています。
例えば血流を良くする成分と、利尿効果がある成分の相乗効果で、むくみの改善作用が出るというように、精油の効果はどれか一つの成分だけのものではないんです。
『じゃあ、精油に含まれる成分を、全て人工的に作ってブレンドすれば良いのに』って思われるかもしれませんね。
でも、そこまでは現代の化学技術でも不可能です。全ての成分を人工的に作るのは、不可能ですし、そもそも含まれている物質を、全て特定することもできていないからです。
だから精油と人工香料は、香りは似ていても、全く違うものと言っても過言ではありません。
市販のバスソルトやアロマキャンドルなどは、人工香料しか使われていないものも多いです。そのようなものでは、精油本来の効果は期待できないので、その点は注意してくださいね。
というわけで、ここまでは精油の基礎知識を説明してきました。
これでも、だいぶ簡単に説明したつもりですが、それでも難しかったかもしれませんね。
きっとこんな難しい知識を知ることよりも、精油を使って、ココロとカラダを元気にする方法を知りたいですよね?
そこで、次は精油を使った、アロマセラピーの基本的な方法を紹介します!
あなたの暮らしを幸せに!精油の使い方
精油を使ったアロマセラピーには、様々な方法があります。
でも、ココロとカラダを元気にすることが目的だったら、実はシンプルな方法が一番効果的なんです。
そこで、ここでは、初心者でも簡単にできて、効果が高い方法を3つ紹介しますね!
芳香浴
精油を持っているなら、一番手軽なのは芳香浴です。
アロマディフューザーやアロマポットを使って、精油を空気中に拡散させることで、精油の香りと肺から体内に取り込む二重の効果が得られる方法です。
空気中に拡散させちゃうともったいない気がしますが、既にお伝えした通り、使った精油のうちの70%がちゃんと体内に取り込まれています。
アロマディフューザーやアロマポットを使うと、精油が徐々に空気中に拡散されます。その方が、効き目も緩やかで持続的なのですが、もし、そのような道具が無くても、精油さえあればできるものもあります。
ここではその方法を紹介しますね!
【用意するもの】
- お好みの精油
- ティッシュまたはハンカチ
【やり方】
- ティッシュ(ハンカチ)に精油を1滴~2滴垂らす
- 精油を垂らしたティッシュ(ハンカチ)を顔の近くに置く
たったこれだけです。
注意点としては、精油を垂らしたティッシュやハンカチは通気性の良い所に置いてください。
よく胸元に入れておく人がいるんですが、暑い時期は蒸れて、かぶれてしまうことがあります。
精油は自然のものですが、成分が凝縮されているため、刺激の強いものなので、そこだけは注意してくださいね^^
湿布
湿布も特別な道具がいらない方法です。
特定の体の部分を温めたり、冷やしたりする方法です。
精油の良い香りもするので、とっても気持ち良いですよ!
【用意するもの】
- お好みの精油
- タオル
- 洗面器
- 洗面器に半分ほどの熱いお湯(または冷たい水)
【やり方】
- 洗面器に熱いお湯(または冷たい水)を半分入れる
- 精油を1滴~2滴垂らす
- 洗面器にタオルを浸して絞り、温めたい(または冷やしたい)場所に当てる
- しばらくしたら、またタオルを浸して絞り、また当てるを何回か繰り返す
温める時は、肩こり、腰痛、生理痛などに有効です。
疲れ目の時には、目を閉じて、目に当てるととっても気持ちが良いですよ!
また、打ち身や捻挫、日焼け後には、冷やしたタオルを当てると効果的です。
熱が出た時には、頭に当てても良いです。
入浴
一番手軽なのは、お風呂の時に湯船に精油を垂らすことです。
バスルームに精油の香りが広がって、とても幸せな気分になれますよ!
【用意するもの】
- お好みの精油
- 湯船に沸かしたお湯
【やり方】
- 湯船にお風呂を沸かす
- 精油を1滴~2滴垂らす
- よく混ぜてから湯船に浸かる
注意点としては、精油は刺激が強いため、お湯に浮いた精油が肌に直接触れないようにすることです。そのため、精油を入れたら、湯船をよく混ぜてください。
また、一度にたくさんの精油を入れず、少しずつ入れるようにしましょう。
暖かいお湯に入れた精油は短い時間で、空気中に拡散してしまうため、比較的短い時間しか香りを楽しめません。
そのため、1滴~2滴ずつ入れて、香りが薄くなったらまた入れるのを繰り返してください。そして、使う量の合計も6滴以内にしてくださいね。
こんな感じで、精油だけでも、色んな楽しみ方ができるのが、アロマセラピーの良い所です。
だからといって、自己流で適当な使い方をするのは、ダメです!
ナチュラルな成分だからと言っても、使い過ぎるとどんなものでも体には毒です。
特に精油は植物の成分が凝縮された、とても刺激が強いものです。使う時も1滴単位で少しずつ使うものです。
だから、使い方には最低限の知識が必要です。
次は精油の使い方の注意点や安全性を紹介しますね。
過信は禁物!精油の安全性
精油を使う時の注意点は、一言で言うと使い過ぎないことです。
精油は非常に濃くて、刺激が強いので、1滴単位のごく少量で十分、効果があるからです。
それを踏まえると、危険な使い方は、自然に理解できるはずです。
危険な使い方
精油を使う時には、次のような使い方は危険なので、止めてくださいね。
- 肌に直接塗る
- 原液を飲む
- 目に入れる
- 一度に大量に使う
精油はどれも刺激が強いので、原液を肌に直接塗るのは、絶対にダメです。
アロマトリートメントで使っている、オイルは精油を、キャリアオイルというトリートメント用のオイルで、薄めているものです。
もし、肌に原液が付いてしまったら、水でよく洗い流してください。
精油の種類によっては、1滴を作るために、原材料の植物が数百グラム必要な場合があります。
つまり、1滴の精油を飲むだけでも、数百グラム分の植物を食べたのと、同じということです。
一度にそんなにたくさん取ったら、体に良くないに決まってますよね?
くれぐれも精油を、直接飲んだりしないでくださいね。
目を始めとした粘膜に直接塗るのも、危険なので絶対にダメです。
もし、間違って目に入ってしまったら、すぐに水で洗い流してください。
体内に取り込まれた精油の成分は、肝臓で分解されて、腎臓から尿として排泄されます。
そのため、一度にたくさんの精油成分を取ると、肝臓や腎臓に負担がかかってしまいます。
体が無理なく代謝できる精油の量は1日に6滴までなので、この上限を守ってくださいね。
抽出方法に注意!
精油を使う時には、その精油がどのような方法で、抽出されているのかも重要なポイントです。
多くの精油は、水蒸気蒸留法という方法で抽出しています。
これは水を沸騰させた蒸気の中に、植物の精油成分を抽出する方法なので、出来上がった精油に不純物が混じることはありません。
しかし、種類によっては、有機溶剤法(溶剤抽出法)という方法で、抽出されている精油もあります。
これは最初にヘキサンやベンゼンなどの有機溶剤に精油成分を抽出して、それを精製して精油成分だけを取り出す方法です。
精製の過程で、僅かですが、最初の抽出に使った有機溶剤が残ってしまうため、人によってはアレルギー症状が出てしまうことがあります。
有機溶剤法で抽出された精油は、抽出方法に”有機溶剤法(または溶剤抽出法)”と書かれています。また、精油の名前に、“アブソリュート”とか“Abs”という名前が付いていれば、有機溶剤法で抽出された精油の可能性があります。(本当にそうかどうかは、抽出方法を確認してください)
そのような精油を使うのが心配な時は、アレルギーテストをしてから使ってみてください。
[aside type=”warning”]【アレルギーテストのやり方】
- 植物オイル(オリーブオイルなどで良いです)を肌に塗って、10分様子を見る
- 痒くなったり、赤くなったりしないのを確認します。もし、痒みや赤みが出たら、違うオイルに変えてください
- 次にその植物オイル2mlにテストしたい精油を1滴混ぜて、同じように肌に塗って、10分様子を見ます
- 痒くなったり、赤くなったりしなければその精油を使って問題ありません
[/aside]
ちなみにこのアレルギーテストのやり方は、どの精油でも同じです。
どんな精油を使う時にも、このやり方でアレルギーテストをすると安全で確実ですよ♪
というわけで、ここまでは精油の知識や使い方を紹介してきました。
ここまで分かると、実際に精油が欲しくなりますよね?でも、世の中には精油の種類も、メーカーもたくさんあります。
いざ買おうと思うと、どれを選んだら良いのか迷ってしまうかもしれません。
そこで、今度は精油の選び方のコツを紹介しますよ!これで自分にピッタリの精油を見つけてくださいね^^
どれを選べばいいの?信頼できる精油の選び方
たくさんある精油の種類やブランドの中から、自分に合ったものを見つけるには、どうすれば良いんでしょうか?
ポイントは次の2つです。
- 定評のあるブランドにする
- 初心者にも扱いやすい種類にする
じゃあ、定評のあるブランドや扱いやすい種類って何なんでしょうか?
というわけで、私がおすすめする、精油のブランドと種類を紹介しますね!
おすすめのブランド
最近は精油のメーカーも増えてきています。
有名ブランドだけでもいくつもあって、初心者にはどれが良いのか迷ってしまいますよね?
そこで、私がおススメしたいのは、やっぱり生活の木です。
生活の木が初心者におすすめな理由はこうです。
- 手ごろな価格
- 全国に店舗がある
- 精油のロットが、3mlからある
海外のブランドだと、様々なコストのせいでどうしても価格が高めです。
その点、日本のブランドである生活の木は、手ごろな値段なのが嬉しいです。
生活の木は日本では最大手のブランドなので、全国に店舗が存在します。
分からないことを聞けたり、テスターを使って試したりできるのが重要なポイントです。
販売している精油のロットが、3ml、5ml、10mlと少量から扱っています。
そのため、試しに使ってみることがしやすいです。
つまり、生活の木は初心者が色んな精油を試してみるのに、ピッタリなんです。
精油はブランドによって、香りや作用に違いがありますが、まずは生活の木で色んな精油を試して、お気に入りのものを見つけてから、他のブランドも試してみるのがおススメですよ!
- 【オンラインショップ】
- 【店舗の場所】
- 【価格帯】
ラベンダー(10ml):2,160円~3,024円
ローズ(10ml):9,180円~35,640円
では、次はおススメの精油の種類を紹介します!
使い勝手が良い精油の種類
精油の種類もとってもたくさんあります。
同じ種類でも、違う商品として扱われていたりと、知識が無いと選ぶのも一苦労です。
そこで、香りが良いものや、使い勝手が良いものなどを基準に、おススメの精油を9つ紹介しますね!
オレンジ
オレンジは、オレンジ・スイートと呼ばれることもあります。
オレンジの特徴は、香りが良いことです。日本人はみかんをよく食べるせいか、特にこの精油の香りを好む人が多いようです。
食欲不振、消化不良、胃痙攣の改善などの作用があります。
胃に対して強い鎮静作用があります。
【注意点】
トリートメントやローションとして、肌に塗った直後に日光を浴びると、炎症反応やアレルギー反応を起こすことがあります。
そのため、皮膚に塗ったときは5時間~6時間は日光を浴びないようにしましょう。
カモミール・ローマン
カモミール・ローマンはなんと言っても、心を落ち着かせてくれる効果が特徴です。
イライラや不安を抑えて、平和な心を取り戻させてくれます。
生理不順、生理痛、生理時のイライラ、様々な痛みの緩和、吐き気・胃炎・下痢の改善などの作用があります。
精神的なことが原因で起きる様々な症状に効果があります。
【注意点】
通経作用(月経を促す働き)があるため、妊娠初期の数か月間は使用しないようにしましょう。
ゼラニウム
神経を活発に働かせてくれ、気分を明るくしてくれる精油です。
ゼラニウムは別名”ローズゼラニウム”とも呼ばれ、ローズの作用と似ています。
ローズの精油は高いので、代わりにこちらを使う人も多いようです。
思い月経、生理不順、生理痛、むくみなどを改善する作用があります。
ホルモンバランスを整えてくれたり、心を高揚させ、気分を明るくさせてくれます。
【注意点】
ホルモン分泌に影響があるので、妊娠中は使わないようにしましょう。
ティーツリー
ティーツリーは感染症予防に効果を発揮する精油です。
雑菌やウィルス、カビなどの真菌まで、あらゆる菌に効果があります。一部分だけなら、原液を肌に塗れるのも便利です。
また、頭をスッキリさせて記憶力や集中力を高めてくれます。
抗ウィルス、殺菌、殺真菌の作用があります。
また、心を冷静にさせて、スッキリさせ頭脳明晰な状態にしてくれます。
【注意点】
敏感肌の人は、皮膚に塗る際には注意が必要です。
ネロリ
ネロリの一番の特徴は、心に安定を与えてくれて、明るくリラックスさせてくれます。
本来の自分を取り戻すために、効果的な精油です。
不眠、頭痛、神経痛、情緒不安定などの改善作用があります。
交感神経の働きを落ち着かせてくれるので、不安やイライラ、抑うつ状態、ストレス解消などを助けてくれます。
【注意点】
リラックス効果が高いので、逆に集中が必要な時には使わない方が得策です。
ベルガモット
ベルガモットは気持ちと食欲にバランスを与えてくれる精油です。
イライラしてる時は落ち着かせ、不安なときには明るい気持ちにしてくれます。
また、食欲が無い時には、それを出してくれ、逆に食欲旺盛なときには、抑えてくれます。
また、甘くて良い香りがするため、多くの人に人気の精油です。
膀胱炎、尿道炎、帯状疱疹、口唇ヘルペス、水疱瘡、不安や抑うつ、緊張の緩和などに効果があります。
殺菌消毒作用や心を整えてくれます。
【注意点】
オレンジと同じように、肌に塗った場合は、12時間は日光に当たらないようにしましょう。
ユズ
ユズはイライラや不安を抑えて、平和な心にしてくれます。
また、体を温めてくれる作用もあります。冬の鍋物に使われるのは、とっても理にかなっているんですね。
ユズの精油もとても良い香りがします。日本人にはお馴染みの香りなので、人気の高い精油です。
冷え性、むくみ、抗ウィルスなどの作用があります。
体を温めたり、心を和やかにする働きがあります。
【注意点】
オレンジと同じように、肌に塗った場合は5時間~6時間は日光に当たらないようにしましょう。
ラベンダー
ラベンダーは様々な効果がある精油です。
一部分だけなら原液を肌に塗っても大丈夫です。そのため、いつもバッグに入れておくと便利です。
頭痛の時にはこめかみに、腹痛の時にはみぞおちのあたりに塗ると痛みをやわらげてくれます。
高血圧、頻脈、不眠、強心、イライラ、心労などの改善作用があります。
循環器系を始めとして、消化器、筋肉、心にまで幅広い作用があります。
【注意点】
通経作用があるため、妊娠初期の数か月間は使用しないようにしましょう。
ローズマリー
ローズマリーの精油には、脳の血流量を増やしてくれる働きがあります。
そのため、頭脳を明晰にしてくれるので、頭の回転が速くなり、視覚や聴覚も鋭くなります。
その他には、鎮痛作用があるのも特徴です。香りも良くて、頭がスッキリする精油です。
言語能力・視覚・聴覚の強化、リウマチ、筋肉痛、神経痛、生理痛、頭痛などの改善作用があります。
脳を活発に働かせたり、痛みを緩和してくれる働きがあります。
【注意点】
血流量を増す働きがあるため、高血圧、重い月経の人は使わないようにしましょう。
以上が使い勝手の良いおすすめの精油です。
もしかして、これでもまだ多いですか?もし、まだ迷うようなら、ラベンダーがおすすめです。
とにかく色んな用途に使えます。リラックス効果も高いので、疲れた日の夜にとても良いんですよ!悩んだら、ラベンダーにしてみてくださいね。
ここで、紹介した精油は、全て生活の木のオンラインショップで購入できます。
でも、Amazonや楽天では、たまに公式オンラインショップよりも安いことがあるので、念のためチェックしておくと良いですよ!
⇒ 生活の木の精油(Amazon)
⇒ 生活の木の精油(楽天)
まとめ
いかがでしたか?
精油のオイルの中には、植物の力が凝縮されています。上手に使えば、あなたのココロとカラダを健康にしてくれます。
特別な道具が無くても、アロマセラピーはすぐに楽しむことができます♪
最近ココロとカラダが疲れているけど、忙しくて十分ケアができてないなぁという方は、自分の好きな香りの精油を探してみてください。
手軽で楽しくて、その魅力が分かってもらえると思います。
是非、皆さんもお気に入りの精油を見つけて、アロマセラピーを楽しんでみてくださいね。
精油の魅力は奥が深いですよ!